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バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

開会式

   東京からアテネのパルテノン神殿を目指して地球を半周、約二万キロ

を親指サインで通りがかりの車を乗り継ぎながら、ヒッチハイク・レースを

する日本ヒッチハイカー連盟(和智 香、会員350名)のヒッチハイカー達

が25日正午、東京・上野にある西郷さんの銅像前に集まり”出発式”を行

なった。



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10月24日までに到着(ゴール)するのが目標で約三ヶ月の長旅に

なる。海外旅行経験者は会長ただ一人だが、参加者はいずれも二十歳前後

の”現代っ子たち”ばかりで言葉や習慣の違いなどは全く意に介していない

様子だった。

この日、西郷さんの銅像前に集まったのは、アテネま

で完走する予定の同連盟会員9人のほかに、勤めの都合で行程の一部だけ加

わる者や見送りなど合わせて30数人。ギリシャ政府観光局の駐日代表”ブ

ラタノス”さんも駆けつけて「身体に気をつけて、無事ゴールであるアテネ

まで辿り着いてください!」と激励した。



地球半周ヒッチ・レースは、同連盟の創立五周年の記念行事。


1、飛行機には乗らない。
2、途中十カ国以上を通過し、四十台以上

の車に乗せて貰う。(船は車十台に換算)
などのルールがあるが、「何よ

りも未知の世界に飛び込み、いろいろな体験を積む楽しみが第一で、競い合

いは二の次。」と全く飾らないレース。

だから、出発式で一応レー

スは「ヨーイ・ドン!」とはなったものの、別に目の色を変えてすぐヒッチ

ハイクに移るわけでもなく、しばらく北海道旅行をした後アテネを目指す逆

行派や・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・様々。


和智会長も「これからお別れ会をして、実際の旅立ちは来月初めになる

人が多いのでは・・・・・。」とのんびりしたもの。



会社を辞めてレースに加わるなど、”ヒッチハイク野郎たち”ばか

りの中でも変り種は、紅一点のM・Yさん。連盟創立以来のベテランで、今

回の旅行も両親は半ば呆れ顔で黙認の格好。「最後まで頑張るつもり!」と

顔をほころばせていた。

                  

 ”51年7月26日付、東京新聞”より




2005-10-22 11:18:04









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